GR21, Portra400
小泉元首相がいま盛んに「原発ゼロ」運動を進めている。
東日本大震災のとき、東京電力と政府が原発にもしものことが合った場合の
対処の仕方に関して無策であったがために多くの人々や動物たちが犠牲になった。
僕も多くの東北人と同じように東京電力の無能さ・ごまかし、日本という国の
危機管理能力の低さ、こういったものに呆れかえっただけではなく怒りを感じた。
そして原子力発電所などやはり無くなればいいんだ、と思った。
だけど、原油や天然ガスといった化石燃料以外で原発なしとなれば、現時点では
頼りになるエネルギー供給原料・方法は見あたらない。
もし、もしも原油や天然ガスの輸入が困難になった時… それは、
たとえば日本経済が低迷を続けるだけではなく没落してしまった場合、
たとえば世界の覇権地図が大きく塗り替えられてしまった場合、
たとえばイスラムとキリスト教との対立が本格化し、もう合理的な考えが通らなくなってしまった場合、
たとえば日本船の航路が危険な状態に追い込まれてしまった場合、
いろいろあるだろうが、日本で化石燃料が手に入らなくなる可能性はそれほど低くはない。
GR21, Portra400
北日本の住人は、その厳しい冬を凍えずに過ごすために大量の灯油あるいは電力を毎年必要としている。
僕は東京に住んでいたことがあるので、その冬がどんなものかを良く知っている。
東京以西の人々は突然暖房が使えなくなろうとも健康を害さずに、安全に冬を越せるだろう。
北日本では暖房が極度に制限されるだけではなく道路を確保出来ず、
保線も十分に出来ず、移動もままならなくなる。
明治・大正とは比べものにならないほど増えた北日本の人口を人々の生活を、
国はどのようにして助けてくれるのだろうか。
東日本大震災、その大地震は、起こることが予知されていて起きたものである。
国はすぐに我々を助けてくれたであろうか、いやそんな印象はまったくない。
岩手・宮城・福島県民にとって必要だったことは二の次、三の次になっていった。
小泉氏は大きな変革には弱者のある程度の犠牲は仕方がないと考えてきた人物である。
それがいまの「格差」を生んだ。
次に犠牲となるのは東北なのだろうか。
それもいたしかたないと諦めるしかないのだろうか。
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