Flexaret VI, Meopta Belar 80/3.5, FUJICOLOR PRO160NS
Flexaret VI というチェコの二眼レフを eBay で手に入れました。
日本の税関で引っ掛かり、PayPal の領収書を送らねばならなかったので
手元に届くまでに3週間以上…、厳重に梱包された小包を開ける時にはもう、ワクワクドキドキ!!!。
とても綺麗なカメラが出てきて 感激してしまいました(笑)
これを手に入れる前に、Mamiya C330、Minolta Autocord III CdS と比較検討したんですが、
どちらも美品以上はかなり高いことと、Flexaret VIのデザインに惚れてしまっていたので
これに決めました。
北上川河川敷、けっこう南の方(と言っても盛岡市内)、上流の方向をパチリ。
シャッター音ってとてもちっちゃい音なので( ”シッ” みたいな)、屋外だと聞き逃しそうです。
実はだいぶ前に、中山慶太氏の「東京レトロフォーカス」を読んでいて、そこで
このカメラ・チェコがその不運な歴史とともに紹介されており、その時から興味を持っていました。
この「東京レトロフォーカス」とても良いですよ、味わい深い文章で、読んでいて楽しいし
とても勉強になります。
カモがいるかも〜、な写真。このカメラのルーペを覗いていると、このカモが
けっこう大きく見えるので期待したんですが、米粒ほどですね(笑)。
あ、右クリックでリンクを開くにするとフルサイズで見ることが出来ます。
まだ ND8 フィルターが届いていないので、SS 1/400 で絞り F8、この1/400 が最高速です。
いまは UV フィルターがテイクレンズに着いているだけ。
でも、こういうカリカリ寸前の写真もなかなかいいなーと思いました。
解像力が高いので立体感も十分に出ています。
でも、ホントのカリカリは好きではありません。
見て心地良くないし、せっかくのレンズの解像力がマスクされてしまいます。
上の写真を撮っていた時、晴れてきたら大きな ND フィルターをテイクレンズに密着させて
撮ろうと考えていました。
古い二眼レフのレンズシャッターって壊れやすいんだそうで、レンズまわりに力を加えるのはご法度とか。
フィルターを着けてカメラケースに入れたらレンズにストレスが加わらないだろうか?
(シャッターチャージしてからSS を変えるのもダメなんだそうですが、このカメラには無関係のようです)
けっこう頑丈なカメラケースに入れるべきもののようです。
下流の方向を望む。河面の絹のようにサワサワした写りも好きです。
下流に行くほど北上川の川幅は広くなるので、って当たり前ですけど、
ずっと南に行ってそこの河川敷でも撮ってみたい。 あぁ、早く梅雨明けろー!!!
今年の梅雨は本格的かつ長い感じがします。とても蒸しますしね…
あ、いま晴れてきました!、3時になっても晴れていたら撮りに行こう!!!
自宅近くで。黄色に誘われふらふらと…
これはオオハンゴウソウ(ルドベキア)、今の時期いたるところで咲いてますね。
しかしこの写真、構図がメチャクチャ(笑)。 どこを見たらいいのかわかりません…
(あの5つの花がメインだったんだけど… 絞りを開けられなかったし…)
で、実はこの写真がこのカメラでのファーストショットです。
クローズアップレンズも試してみたいけど、アレどうやって小さな被写体にピントを合わせるんだろう?
三脚にカメラを固定して、カメラを上下に動かすのかな?
これが Flexaret VI、Flexaret シリーズの中ではけっこう人気がある機種のようですね。
頑丈、上品なデザイン、グレイの革張りが素敵、これらが理由でしょう。
キエフやイエナのレンズと比べてどうか? なんてことは僕には全然わかりません。
いろいろ書いてあることは読みましたが ひとつのレンズでも設定、環境でいろんな写り方をしますもんね。
キエフのレンズは開けて撮ってばかりいるし。
ファインダーは暗めです。KOWA SIX と比較すると ピント合わせに少し時間がかかりますし
構図を決めるのもけっこう手間。
フィルムを2本使って、ピントをはずしたものはありませんでしたが(絞ったから?)ひどく斜めになって
しまった写真が数枚ありました。
ゆっくり慎重に撮らなきゃ!って感じです。
手前がビューレンズ、奥がテイクレンズ、ビューレンズはまだフィルターなしなので
向かって左に見えるレンズキャップを着けるとキャップが斜めになります。
なので 早くフィルターが届いて欲しいのです(2週間ほどかかるそうな…)。
いずれ中判カメラが5台にもなりました。
年代物の中古フィルムカメラだからこそ こんなことが可能なんですが。
ところで、フィルム写真の愛好家が増えたなら、デジカメを作っているメーカーは困ります。
メーカーはマイナーチェンジを繰り返し消費者の購買意欲をかきたて、頻繁に買い換えさせているわけで、
フルサイズセンサー搭載のカメラを高嶺の花にしておき、センサーの小さなのデジカメにライカマウントの
レンズが使えますよ〜、うちのはローパスフィルターなしですよ〜、って新機能を小出しにして販売個数を
伸ばしています。
実は作ろうと思えば
・そこそこの値段(15万円)でフルサイズ(1700万画素)、
・イメージセンサーの前方の部分はユニットとして交換可能
・その結果、どんなマウントのレンズでも装着可能(SLRでもRFでも)、
・ミラーレス、設定可能感度は ISO 12.5〜3200、(低感度って難しいのかな?)
・ピクチャースタイルのようなプリセットのお楽しみ機能は省略(PCソフトで出来るでしょ?)、
を製品として出す能力はすでにあるわけです。
こういうメーカーのやり方(企業として生き残っていくためには仕方がないこと)について行けなくなった
消費者たちがフィルムカメラに走ろうとしたときに、現在のフィルム銘柄数減少の動向は心理的に大きな
マイナス要因となるわけで、 共存共栄の道なんかないんだなぁ、と残念に思います。
(中古品に抵抗を感じる人もいるだろうなぁ…)
で、チェコやイタリアくらいの工業力がある国に、ユネスコが出資する一大フィルムメーカーが誕生し、
フィルムのレシピはコダックやフジから寄贈させる。そんな空想をしたりしながら寂しい気持ちで現実に立ち戻ったり。
あ、フィルム写真の愛好家がどっと増えたら中古カメラ・レンズは高騰するか、いかん!?
いずれ もしかしたら50年後もフィルム写真の愛好家たちが生き残っているかも知れないので
いま持っているフィルムカメラ、レンズ、大切に大切に使っていこうっと!! やっとポジティブ(笑)♪
2 件のコメント:
Crackerjackさん
Flexaret VIですか。
随分美しいカメラを入手されましたね。
眺めているとうっとりして、時間が過ぎていきそうです。
自分は手間を考えると尻込みしてしまい、海外の古いカメラに手が出せないでいます。
こういうカメラを扱える人は、人間として余裕があるでしょうね。
いいなあ~。
n.n さん
こんばんは。
「人間として余裕がある」、そんなこと全然ないです。
自分にとって予想外のことばかり起きる毎日なのでいつも慌ててばかりいます。
趣味の写真の方はちょっと失敗しても許されるので気楽と言えば気楽ですが…
eBay は昔と違って支払い方法が簡単になり(ヤフオクの かんたん決済と同じ)、
商品を手に入れるのが楽になりました。 信用していい売り手かどうかもヤフオクで見定める感覚と一緒、
商品説明のところを念入りに読んで、商品の写真もすみからすみまで見て、入札したり即決価格で買ったり、、、、
ヤフオクで中古のレンズやカメラを手に入れてきた年数が長いので「勘」を養われている部分は大きいかも知れません。
日本国内の中古を扱うカメラ屋さんでもこのカメラはけっこう売られていますが eBay だとその三分の一くらいの値段で
手に入るとわかったのと、これがいいかな?と思った商品の売り手さんがチェコの方だったので これに決めました。
「東京レトロフォーカス」の中に「モラヴィアの残照、フレクサレット」というエッセイがあって、チェコの歴史、
ドイツやソ連に蹂躙されてきたその中にあって、優秀なカメラを作ることが出来た短い時代のこと、さまざまな逸話、
それを読んでいたので いつかは手に入れたいと思っていた二眼レフなんです。
とても良いのが手に入って本当に嬉しいです。
僕は、n.n さんこそいつも気持ちに余裕のある方だなぁ、と感じておりました。
コメントありがとうございました !!
コメントを投稿