PENTAX 645, 45mm F2.8, FUJICOLOR PRO160NS
PENTAX 645 ではブローニーのフィルムを使っているんだけど
6x6 の 3/4 の大きさ、つまり 75% の面積と少し狭い。
でも中判用レンズの特性は同じように出るし、画質も文句ない。
だとすると、どこが違うかって、縦横の比率。
645 は横幅があるので広さを表現しやすい。
そのかわり、縦が短いので奥行き感が犠牲になる。
この「奥行き感」が 6x6 の魅力の正体、その一部じゃないだろうか。
そして、横幅があまりないので、「見たいけれど見えない」感じがする。
ヒトの視野は横幅が長い。だから正方形の画像を見て、
「どんな光景が広がっているんだろう、この見えない部分には?」って
潜在意識で感じ、想像力のスイッチが入るんじゃないだろうか。
だから、645 より 6x6 の方が謎めいていて不思議感がある。
こういう感覚にヒトは弱い。とても惹きつけられてしまうのだ。
PENTAX 645, 45mm F2.8, FUJICOLOR PRO160NS
きっと、それだね、6x6 の魅力の秘密は。
そういう魅力に欠けている 645 だけれども、画質はとても良い。
ボケがそれほどなくとも立体感をとても強く感じるし、なにせ美しい。ヾ(・・ )ォィォィ
PENTAX 645 は機動力に優れているし、時間に余裕がないときは 単体露出計を
使わないで内蔵の露出計に頼ればいい。
近いうちに PENTAX 645 用の 120 フィルムバックをもうひとつ手に入れるつもり。
2 件のコメント:
Crackerjackさんの考察を興味深く読ませていただきました。
前回と同じくまず一枚目の写真を見てホッとしたような気持ちになりました。
文章を読んで、そのあと二枚目を見ます。
最後まで文章を読んで、そのあともう一度写真を見返します。
今度はゆっくり、じっくり。
クルマを止めて外に出、三脚を立ててカメラを設置する。
シャッターをきってもう一度岩手山を眺めると、何の音も聞こえないことに気が付き、不安になる。
自分としては今回の写真を形容するならば「王道」、まさに写真のど真ん中をいっていると思います。
安心して見ていられる写真、見ていてホッとできる写真です。
Crackerjackさんの考察と相まって、こんなことを考えました。
n.n さん
こんばんは。
自分の写真の腕を棚に上げて、好き勝手なことを書いてみました。
僕は、さまざまな感覚器によって知覚されたものがどのように解釈されているか、に興味があって、
ここは写真のブログなので、視覚に関連して、ヒトはどのように意味づけしたがるのだろうか、
を考えながら独学で写真を学んでいます。
目標は「心地良い写真」を偶然ではなく、考えた上で撮れたらいいなぁ、、、そんなところです。
「美しい」より「心地良い」の方が広いかも知れませんし狭いかも知れません。
どちらの言葉も人により受け取り方が違いますし、どんどん変化していくものに思えますが、
「心地良い」の方が条件さえ整えれば定義が可能だと考えています。これからですけど。
中判の写真で、6x6 と 645 とでは印象がまるで異なります。
どうしてなんだろう?、それでこんなことを書いてみました。
正道を歩まなければ正しい結論に到達しない様な気がするので、ど真ん中を歩いて行くことは大切なことだと思います。
この山は岩手山、盛岡市のすぐ近くにそびえています。
見ているだけで癒されるんですよ、ビルの高いところにある喫茶店にわざわざ入って、ずーっと眺めている時もあります。
n.n さんのコメントをお読みすると、どうやら撮り手(って自分)も写真に写ってくれたようです。
そういう写真が良いですよね、臨場感のある、写真の窓から向こう側に手を伸ばせそうな写真、撮り手がそこに居そうな写真が。
コメントありがとうございました。
個人的にも好きな写真なので、とても嬉しいです。
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