この世界に、宇宙に、真実の色ってあるのだろうか。
色は電磁波の周波数に応じた網膜の感覚細胞の感度と
その感覚刺激を受け取った大脳皮質が我々にわかりやすいように
翻訳してくれたイメージの単なる1要素。
ハッブル天文台だって、色とは無関係の宇宙の姿を我々にわかりやすいように
翻訳してくれている。
実際自分が見て感じた風景・物・人の色合い、それによる情景、雰囲気
それをデジタルカメラで撮り、出来るだけありのままに表現することは、
とても好ましいことだと思うし、大切なことだとも思う。
PCに取り込んだ写真の色は、ソフトで何とでもなる、どんな色にも変換出来るから
撮ったときに自分が感じた雰囲気とはまったく別の世界にすることも出来る。
また、自分が感じた通りの色、雰囲気にするためにソフトはとてもお手軽で便利。
「本物らしければいい」、
撮った写真を素材にしてそこから自分独自の世界を作り上げる
このフレーズの意味がやっとわかってきた様な気がする。
この場合、素材そのものの質はあまり問題ではなくなる。
どんなアイディアがその素材から新しい世界を作り上げるかが大きな意味を持ってくる。

