
午後6時15分
空気感とは何か:
ボクにとっての空気感とは、写真の中にある何も存在しない空間を意識・感じることが出来るような
写真の持ち得る性質の一つのことである。
だから壁に描かれた落書きを撮った写真には空気感は感じられない。
十分なボケがあれば空気感を感じやすいが必須とは言えない。
写真の中の空間で、光と影が絡み合って何もない空間に立体感を強く感じる時、空気感を感じることが多い。
あるいは写真の中の空間で、その中の2点間に空気が漂っているように感じられるときと言っても良い。
なぜ空気感を重要視するかと言うと、空気感を感じると、まるでそこにいるような、臨場感とでも
言えるような感覚が生じるからである。
撮り手と見る側とがその空間を通して繋がっている様に感じることが出来るからである。
関係ないと思うけど、LPレコードで聞くアコースティックな音楽には素晴らしい臨場感があるけれど、
同じ曲をCDで聞いても臨場感はあまり伝わってこない、と、ボクは思う。